
植木職人 庭師
【庭章】松浦紀章
年をとっても植木職人として、静岡の庭や植木の普及に努めたい。
ーサービス内容を教えてください。
植木・樹木の剪定、消毒、作庭、植え込みなど、庭工事全般ですね。庭や植栽にかかわることでしたら、基本的には何でも承ります。
ー独立したきっかけを教えて下さい。
もともとは内装の会社にいたんです。18歳から19年くらい、内装工事の現場と営業を続けていましたので、かれこれ20年以上は住宅にかかわる仕事をしていることになりますね。その内装の会社にいた頃から、バイトとして友達がやっている庭職人の仕事を手伝っていて、実際に続けていくと楽しくなり、独立しようと思いました。20年近く続けていた内装屋を辞めて植木職人になったわけですから、それなりに大きな決断でした。やはり30~40歳くらいというのは、今後の人生ついて真剣に考える時期だと思うんです。自分も今後の人生について悩んでいた時に、植木職人としてお客様の笑顔に触れることができることに喜びを感じるようになり、転職ました。
ー内装屋さんを辞めてから、すぐに独立したのですか?
普通は初めに修行に入ったりすると思うのですが、自分の場合は応援として仕事を頂ける先輩がいましたので、すぐに独立しました。そういった意味では他の職人さんと比べると恵まれていたと思います。
ー植木屋さんとして心掛けている事はありますか?
今年(2018年)の9月で独立して5年目になるのですが、やはり心がけているおことはお客様の要望にしっかり応えることと、自分たちが現場に来た時よりも綺麗に、そして美しくして帰ることです。お客様のご要望にお応えするだけではなく、それ以上に清掃だったり、草取だったり、細かいことに気を付けるようにしています。要望に応えるだけなら、どの職人にもできると思いますので。
内輪の話ですが、静岡でも植木屋さんはたくさんいます。特に夏の時期などの繁忙期は植木屋さんが増えるので、自分たちはどれだけ細かいことにも手を抜かずに仕事をこなせるかということが大事だと思うんです。あとは費用面もそうですね。昔ながらの植木屋さんというのは、仕事の質と費用が合っていないと感じることがたまにあります。自分は若い世代や、様々なお客様のお仕事をしたいと考えていますので、なるべく質の高い仕事を相談しやすい価格で提供することを心がけています。
ー今後の目標を教えて下さい。
自分のデザインした庭をもっともっと作っていきたいですね。最近はまた少しづつですが、自宅に庭を作ったり、松の木を植えたりする風習も増えてきていると感じます。デザインのテイストで『和モダン』なんかも流行っていますので。1坪でもいいから玄関前にちょっとした庭を作りたいとか、お風呂場の窓から見えるようなポイントに庭を作りたいとか、そういう方が今後も増えたら嬉しいですね。自分は可能なら70歳になっても植木職人として、静岡の庭づくりに貢献していきたいと考えています。常に勉強し、これからも精進してまいりたいと思います。
松浦紀章・・・静岡県静岡市育ち。20年の内装屋として住宅関係の仕事をした後、5年前に植木屋として独立。